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小林よしのり
2024.11.5 08:47日々の出来事

『夫婦の絆』のわしのペン入れを全力で進めている。

『夫婦の絆』(最終回)のわしのペン入れを猛烈に
進めている。
漫画の世界は権威主義がゼロだし、肩書きもキャリアも
一切通用しない。
「実力」だけ!「才能」だけの世界だ!
人気投票しか評価の基準がないから、最終回まで手を
抜くことは出来ない。

ただし、連載する雑誌自体の部数は、単行本の売り上げ
にも大きく関係するから、少部数の雑誌だと多くの人の
目に届かない。

だがそれでも「はだしのゲン」が、大部数・人気投票
主義の「少年ジャンプ」の中で必ずしも人気投票が取れ
なくても、当時の編集長の英断で、連載が続けられ、
単行本になってから「名作」と評価され、読み続けられ
るということもあるのだから、描く動機が明確にある
ときは、最後まで自信を持って描いておかねばならない。

手塚治虫の『火の鳥』も『アドルフに告ぐ』も連載終了後
の評価が高くなって売れた作品群に入る。

『おぼっちゃまくん』のように、大部数の雑誌で連載し、
当時から大ヒットだったが、連載終了後30年も経って、
外国(インド)で再び大ヒットになるという不思議な
運命を辿る漫画もある。
漫画は連載終了後も、何が起こるか分からないジャンル
だから、とにかく作者は全力で描いておくしかないのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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